RSNA2018 フィリップス - テーマ
“No bounds. Better healthcare.”をテーマに,患者を中心にシームレスにつながる放射線医療を提案
2018-11-27
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Philipsブース
RSNA 2018[2日目:11月26日]
Philips(フィリップス)は,North Buildingに大規模ブースを出展し,MRIやX線一般撮影装置の新製品など,最先端のシステム,ソリューションを紹介した。RSNA2018のテーマは,“No bounds. Better healthcare.”(境界を取り去り,よりよい医療を)。これを実現するコンセプトが“Seamless Radiology Experience”である。来院した患者が受付し,検査を受け,放射線科医が解析・読影して,治療を行うというサイクルにおいて,各プロセスをシームレスにつなげることで,患者や医療者の満足度向上,アウトカムの向上,コストの削減などめざしている。メイン通路側中央付近には,このコンセプトをイメージしたこだわりのプレゼンテーションスポットを設置。中心に立つプレゼンターを患者に見立て,その周囲を受付から治療への一連のプロセスが囲むデザインでメッセージを表現した。
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“Seamless Radiology Experience”を表現したプレゼンテーション
RSNA2018でお披露目となった新製品の一つが,1.5T MRI「Ingenia Ambition」(国内薬機法未承認)である。従来システムからマグネットデザインを一新したことで,わずか7Lの液体ヘリウムで超電導状態を維持できるようになった。これによりシステム重量が軽量化し,クエンチパイプも不要になったことで,制約の多かったMRI室設置の自由度が大きく向上する。高速撮像技術“Compressed SENSE”や,ベルトなしで高精度の呼吸同期を可能にする“VitalEye”(国内薬機法未承認)が実装されている。
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1.5T MRI「Ingenia Ambition」(国内薬機法未承認)
また,デジタルX線一般撮影装置「DigitalDiagnost C90」(FDA未承認,国内薬機法未承認)は,X線管のコリメータにカメラを搭載し,被検者のポジショニングを観察できるようにするなど,ユーザーインターフェイスが大幅に改良された。画像処理技術も,マルチ周波数処理技術“UNIQUE(UNified Image QUality Enhancement)”が“UNIQUE 2”へと進化して画質が向上したほか,骨抜きの画像処理アプリケーション“Bone Suppression”も搭載される。
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ユーザーインターフェイスが一新した「DigitalDiagnost C90」(国内薬機法未承認)
新しいラジオロジーソリューションとして「PerformanceBridge」が展示された。これは,放射線部門のモダリティやシステムとつなぐことで稼働状況など情報を集約し,検査室の効率的な利用など日常の運用管理と,ダッシュボードを活用した運用や経営の分析・検討を支援するサービスである。日本国内への導入はこれからとなるが,コンサルテーションも含めたサービスの提供が検討されている。
このほか,2層検出器を搭載した「IQon Elite Spectral CT」は臨床画像が数多く報告されるようになり,会場では臨床画像を中心とした紹介が行われた。血管撮影システムは「Azurion」の実機を展示し,運用システムや大型モニタが一体化したシームレスな操作性を来場者にアピール。フルデジタルPET/CT「Vereos PET/CT」は“Ambient Experience”と併せて展示し,被検者がリラックスできる検査空間を提案した。
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「IQon Elite Spectral CT」は臨床画像を中心に展示
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「Azurion」は手技を支援するワークフローなどをアピール