ITEM2023 インフィニットテクノロジー ブースレポート
日本のユーザーのニーズに応えた細やかなソリューション開発でより快適な業務環境を実現
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2023-5-1
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インフィニットテクノロジーブース
インフィニットテクノロジーは,医用画像情報統合システム「INFINITT PACS 7.0」や医療情報を統合・活用する「INFINITT Enterprise Imaging」をはじめとする幅広い統合管理ソリューションを展開する。同社は世界10か国で展開するINFINITT Healthcareの日本法人であり,グローバルなソリューション開発を行う一方で,国内の臨床現場のニーズに対応する機能の開発・展開を図っている。ITEM2023では,それらのソリューション群の中から,クラウド型医用画像外部保存サービス「INFINITT Smart Archive」や放射線治療画像管理システム「INFINITT RT PACS」の「RTモバイル」など,ユーザーのニーズから生まれた新たなサービスやソリューションをアピールした。
●増え続ける画像データをスマートに管理するINFINITT Smart Archive
INFINITT Smart Archiveは,災害やランサムウエアなどによるデータ損失のリスクを回避し,「Microsoft Azure」や「wasabi」などの堅牢なデータセンターを利用したセキュアなクラウド環境にバックアップデータを保存・管理する。オンプレミスとクラウドを組み合わせたハイブリッド・ストレージ運用が可能で,メインストレージの容量を管理・調整することで,利便性と安全性,コストのバランスを考慮し,自施設の現状に合わせた運用が行え,施設の負担を軽減する。必要な画像データを識別し,通信プロトコルを暗号化してバックアップを行い,3省2ガイドラインに準拠したセキュリティ対応を行っている。また,クラウド上のデータは常にアクセス可能なため,災害発生時も医療サービスを継続できる(端末の画像表示速度はインターネット回線の通信状況による)。2023年4月から提供を開始し,同社のPACS利用者以外への展開も予定している。
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クラウド型医用画像外部保存サービス「INFINITT Smart Archive」
●被ばく線量管理システム「INFINITT DoseM」で核医学検査対応機能がアップデート
被ばく線量管理システム「INFINITT DoseM」は,すべての放射線機器を一括管理して線量管理を効率化し,被ばく線量の最適化を支援する。患者や検査,プロトコール別の統計分析やデータ抽出が容易で,患者向けレポートや統計レポートを出力する機能も備わっている。Excelでデータ抽出し,自施設のフォーマットに合わせてレポートを作成することもでき,監査対応などをはじめ,施設の作業負担を軽減する。
また,新たに核医学検査に関する機能がアップデートされ,DICOMタグから読み取った2つの放射性医薬品の臓器線量を個別に自動計算することが可能になった。INFINITT DoseMは元来,グローバル基準に則って開発・展開しているが,2核種投与への対応は日本のユーザーからの要望に応えて開発された。
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被ばく線量管理システム「INFINITT DoseM」のデータ抽出画面。ここから必要なデータのみを集計できる
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CT検査の部位ごとの被ばく線量をグラフで可視化できる
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核医学検査では2核種の線量計算にも対応
●放射線治療画像管理システム「INFINITT RT PACS」にWeb接続で使用可能な「RTモバイル」が登場
放射線治療画像管理システムのINFINITT RT PACSは,治療計画装置と連携し,治療計画データの統合管理などを行う。異なるメーカーの治療計画装置によるデータの一元管理が可能で,参照用ビューワ「INFINITT RT Viewer」で表示した画像を電子カルテなどに送信できるが,新たに治療計画データを受信した時点で必要な画像キャプチャを自動作成する機能が実装された。さらに,Web接続で使用可能なRTモバイルがリリースされる。RTモバイルは,端末へのインストール不要で電子カルテやタブレットなどでも治療計画データを参照でき,画像の拡大・縮小はもとより,細部の具体的な線量なども確認できる。
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放射線治療画像管理システム「INFINITT RT PACS」
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ITEM初披露の「RTモバイル」は,タブレット端末などでも十分に必要な情報を得ることができる。
●「INFINITT PACS 7.0」に画像診断AIワークフローを組み込むプラットフォーム「INFINITT AI Platform」
INFINITT PACS 7.0では,AI技術を活用した画像解析支援ソリューションを利用できる「INFINITT AI Platform」を提供している。INFINITT AI Platformはベンダーニュートラルなプラットフォームで,国内では,エルピクセルや丸紅の100%子会社であるクレアボ・テクノロジーズの画像解析支援ソフトウエアの使用が可能なほか,同社が仲介し,海外メーカーのAIソフトウエアを研究用として提供するケースもある。検査種別や解析ソフトウエアごとの結果をそれぞれの特性に合わせて表示できるのが特長で,DICOMデータを基に解析結果をビューワやワークリストで表示する。ワークリスト画面では,病変数や所見,陽性確率など使用したAIソフトウエアとともに一覧表示されるほか,解析結果に基づいて検査の優先度を表示する機能など,ワークフローを考慮した機能が搭載されている。
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ベンダーニュートラルな画像診断支援AIソフトウエア用プラットフォーム「INFINITT AI Platform」
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ワークリスト画面では,病変数や所見,陽性確率などが一覧表示される
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疑わしい病変領域はヒートマップや輪郭で表示される(左)
●依頼が容易な遠隔読影システムを提供
INFINITT PACS 7.0では,遠隔読影システム「INFINITT TeleRadiology」も提供する。ワークリスト画面上からサーバに格納されている画像をそのまま遠隔読影を依頼することができ,専用端末へ画像を転送する必要がなく,ワークフローが大幅に短縮される。また,健診業務での需要も増えており,特に胃透視検査など,読影医が減少しつつある領域でのニーズが増加しているという。さらに,遠隔読影を行うためのインフラのみの提供も行っており,常勤医師の業務軽減につながるほか,自宅などでの読影が可能になることで,働き方改革の実現に貢献する。
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ワークリスト上でスムーズに読影を依頼できる
●お問い合わせ先
社名:株式会社インフィニットテクノロジー
TEL:03-6806-0279
URL:www.infinitt.co.jp